粟田口隧道 あわたぐち 京都市道
京都府京都市東山区
延長 18.0m  
幅員 2.60m  
竣工  1890年  
琵琶湖疏水を利用した舟運のために建設されたインクラインの下をくぐるトンネル。

京都市営地下鉄東西線の蹴上駅2番出口を出ると府道の向側にすぐ見える。(隧道へは1番出口あるいは、信号を渡ることになる。)
扁額に「雄観奇想」「陽気発処」と北垣国道によって記された小さいながらも立派な煉瓦隧道である。インクラインとは直交していないため、内部はいわゆる「ねじりまんぽ」となっている。

側壁の下部に小さなアーチが連続して築かれているのは、意匠的なものか、構造上のものかはよくわからない。
インクラインは複線交走式の船舶用ケーブルカーで、現在は稼動していないがレールや疎水の吐き出し口などが残されている。(最初は真ん中の2本がインクライン用のレールかと思っていたのは内緒だ。)

また、近くには煉瓦造りの発電所の建物なども残っていて、近代土木遺産群として一度行ってみたいところだ。
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位置  
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