HOME赤名峠(国道54号赤名隧道旧道)
赤名峠(旧国道54号赤名隧道旧道) 
出雲街道として,また石見銀山からの往来として古来から陰陽を結ぶ主要な峠道であった赤名峠。

明治17年から始まった千田貞暁による広島県三大県道改修の際も当然大改修を受け,さらには昭和39年の赤名隧道開通まで,国道54号として広島と松江・出雲を結ぶ大動脈であった。

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その赤名峠は,かつてその峠を難儀してこえていった自動車も,もちろん徒歩での旅人も往時さながらに迎えてくれ,そして当たり前のように見送ってくれる。

もちろん,行き交う車馬も峠の茶屋も絶えて久しく,40年余の歳月に樹木も生長し風景は変わってしまっているのだろうが,「昔の峠道はこうだったんだろう」と言う面影は濃く残っている。

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旧道は国道を離れてすぐに未舗装の道へと変わる。

これだけの主要ルートが未舗装であったということだけでも驚きだが,当時の道路状況を思い出すに(生まれてませんが。)国道といえども白く埃っぽい道というのはごく当たり前の風景であったようにも思えてくる。

少なくとも主要県道レベルでも当たり前の世界であった。

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ダート道であり,下草も生い茂って轍だけがくっきりと残る旧道だが,よく見ると大型車(といっても昔の)が通行するのに十分な幅員を持っているのがわかる。

カーブももちろん多いが,ゆったりとそしてゆっくりと旧道は峠を登っていく。もちろん,明治以後も何度か改修を受けたうえでの姿ではあろう。

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さすがに峠が近づくにつれあたりの藪は濃くなってくる。
しかし,じっくり見ると幅員は大きく変化せず,かつての国道であったことを感じさせる規格を残したままだ。

しかし,中国地方の峠とはいえあまりに緩やかな峠道だ。

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