井上隧道 | いのうえ | 一般県道百枝浅瀬野津線 | |||||
大分県豊後大野市(三重町) | |||||||
延長 | 16.0m | ||||||
幅員 | 4.00m | ||||||
竣工 | 1868年 | ||||||
なんといっても明治元年に竣工したという記録がある現役県道トンネルである。 大野川の段丘崖にそって走る狭いがそれなりの交通量のある未改良県道に残っていて,竣工当初からは拡幅を受けているものと思われるが,天井についている大型車の擦り傷も痛々しい素掘りそのままのトンネルだ。 素掘り隧道王国大分でも現役県道でまったく補強工事がされていないトンネルというのはさすがに珍しい。 |
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ただし,三重町史ではこの区間の道路は大正2年から3年にかけて菅尾・百枝組合道路として建設されたこととになっている。 「道路延長は六二四五間、工費は三万五八八三円であった。当時の村税収入は両村合わせて一万円程度であったから、おそらく、百枝村有志の寄付によるところが大きかったのではあるまいか。この道路は百枝村百枝から大字法泉庵・上田原を経て大辻山を迂回し、宇対瀬から深野で県道(現在国道三二六号線)に合するもの。」(引用 三重町史) |
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また百枝地区と犬飼方面を往来するには道路建設以前は大野川にあった渡船場をつかうほかになかったとされているからまともな道路がなかったというようにも取れる。 しかし,明治8年の三等道路の一覧には浅瀬村の項に田原路が記載されていたりもすることから,この実際の建設年次については別途資料を探して確認する必要があると考えている。 |
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