*走水観音隧道 はしりみずかんのん
大分県国東市(安岐町)
延長 - m  
幅員 - m  
竣工  - 年  
うぉっ地図やマピオンによると国東半島の真ん中あたり,両子寺から少し山へ登っていったところにある走水観音の近くにはトンネル記号がある。

現在は湧水がある走水観音まで車道が伸びており水汲みの人たちで賑わっているため両子寺からの旧道はよくわからなくなってしまっている。
まずは、観音脇から水の流れる石畳の残る道が走水峠へ向けて伸びており暫く辿ってみた。

山水が洗う石畳の古い道は、小さなカーブで右の山へ入って行き、さらに川を渡って谷筋を登っていく。

石畳といってもすでに崩壊しているのだが、明らかに人工的に整備された古い街道のようだ。

そんなごろごろのうえ、川と混じってしまって歩きにくい道はやがて開けた伐採地に出てゆき、そこから先ははっきりとした行方もわからなくなる。

また、地図で見た隧道までの距離はとうに過ぎている。山際まで近づいては見たものの隧道が存在しそうな雰囲気ではなくどうも道を誤ったようだ。


ということで、撤退。
(2007.8.5)

山浦隧道を確認した後に、久しぶりに探索チャレンジ。
夕方の走水観音は水汲みの車も停まっておらず、清冽な水だけが勢いよく竹の樋を流れてくる。
車道の切れる地点に谷を渡るために丸太がおかれており、それを越えると左手に向けて緩やかに登っていく広い道となる。

前回の訪問でどうしてこの道に気付かなかったのだろうかと思えるほど自然に入っていくことが出来た。まず間違いなくこの先に隧道があるのだろう。
路盤は自動車の交通を前提としたものだろうかと思えるほど広く、傾斜も緩やかである。

その道を100mほど歩くと道が右手に消えていく地点が確認できる。どう見ても隧道地点だ。

天然の扁額をはめ込んだかのような隧道は静かな山の中にひっそりと残っていた。中の路盤は途中から50cmほど高くなっており、崩落した土石を使って均したものと思われる。延長は25mほどだろうか。
幅員は2間幅。

隧道を抜けるとこれまで辿ってきた尾根の反対側を戻っていくのだが、傾斜こそ緩やかなもののそこまでの幅広い道とはうってかわって自動車どころか牛馬ですら歩くのが難しくなるような普通の山道となる。
但し,道はよく踏まれているようで山へ入る人たちが使っていたりするのだろう。中途半端な位置で道路改良が終わっているので、この隧道の建設で力尽きたということか。
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位置  
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