見取隧道 みどり 豊後高田市道
大分県豊後高田市(香々地町)
延長 34.0m  
幅員 3.90m  
竣工  - 年  

明治30年代に海岸沿いの現国道213号のルートに道路が建設されるまでは,豊後高田と香々地,竹田津方面を結ぶルートは現在の広域農道に近いような山越えのルートであった。
また,現在の大分県道夷堅来線のルートが旧県道として明治29年から34年にかけて整備されており,片山隧道と同様,そのルートから細長い尾根を隔てて見目川沿いに建設された海岸道路(現在の国道ルート)に向けての短絡道路として建設されたものと思われる。昭和34年に改良工事が行われた記録がある。



竹田川と見目川の間に細長く延びる尾根にはいくつもの小隧道が建設されている。

この見取隧道は,国道213号の改良で一部がそぎとられたような形になっている。元は,延長がもっと長かったものと思われる。

明治の海岸道路建設の際には,貴船から堀切方面へ抜け,海岸に近いルートで竹田津へ抜ける案もあったらしいが,最終的には見目川を遡って初代竹田津隧道で峠を越え,竹田津へ到るルートが選定された。(人口が多いルートを選定したようだが,隧道建設を避けたいとかそういったことはルート選定上あまり考慮されなかったのだろうか。)

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位置  
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