トンカラリン とんからりん
広島県東広島市(安芸津町)
延長 約18.0m  
幅員 0.60m  
竣工 不明  
東広島市安芸津町の山中にトンカラリンと呼ばれる謎の穴がある。噂は前から聞いていて冬場に一度行ってみるかと思っていたのだがこれまで機会がなかった。

先日,たまたま近くを通りがかり「ハタ。」と思い出したわけで。行ってみました。

県道32号を安芸津から蚊無峠方面へ向かい,適当なところで(洋瓦屋さんの看板のところを)右折して狭い道を暫く進むと左手に山道が登っていく。看板はない。ここが入口である。
途中までは,狭いながら普通車でも何とかなるだろう。上の写真の箇所までは入れそうだ。

そこからさきは,傾斜もきつくなり車では無理。
ライオンズクラブを信じて入っていっても知りません。

入口の橋から徒歩10分ほどでトンカラリンは現れる。
で,トンカラリンとは何かというと,山の畑の段差を利用して作られた石組みの穴だ。

高さ75センチほどの横穴が18mほど続き,その先は地上へ抜ける井組の竪穴となっている。
発見者は南繁さんとおっしゃるようだ。

このトンカラリンが発見されたのは昭和51年。割と最近になつてからである。トンカラリンのすぐ下には段畠や小さな田圃もあるのについ最近まで知られていなかったということになる。
這入ってみる。中は綺麗に割石が積まれている。天井は板石で葺かれている。

隧道の元の意味は羨道と同義であるというけれども,正にそんな感じである。

天井はだんだん高くなっていき,途中からは中腰でも歩けるようになる。
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位置