トンカラリン 2 とんからりん
広島県東広島市(安芸津町)
延長 約18.0m  
幅員 0.60m  
竣工 不明  
行き止まりになっている奥は,つぼまった形の竪穴となっている。
石組みで登れるように足場が組んであると書いてあったが,そんなものはどこにもない。しかも,天井が狭まっているのですごく上りにくい。

竪穴の入口は非常に狭く,目立たない。気をつけないと落とし穴にはまってしまいそうだ。

横井さんが顔を出しても驚かないかなあ。
東広島市教育委員会による案内板もある。(しっかり東広島市に変えられているのはたいしたものだが)

「7世紀頃作られたものと推定されている」となってるが,他に年代の確定された同様の遺跡があるのだろうか。また,保存状態があまりに良すぎるが発掘後に復元整備されたのだろうか。近世以降の遺構に思えますが。

仏教渡来以前に中国,新羅を経て伝来した古代信仰遺跡(道教系)であるとも書かれているが,どうなのかねえ。

元祖トンカラリン(熊本県)

この4枚の写真は安芸津のトンカラリンの名称の元になった熊本県和水町の元祖トンカラリン。(2002.9.16撮影)

水利施設説,排水施設説,祭祀施設説,何だけわけがわからないもの説,いろいろあるようですが,これを祭祀遺跡と思える人は人生楽しいだろうなあと思います。そうでない根拠もないとは思うけれど。

私は水路を作ろうとしたらなんだかわけがわからないものになった説を採りましょうか。

安芸津よりは古そうだけれど(規模もまったく違うし別用途のものと思う。)やはり近世以降のものでしょうかね。
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