第五堀切(太田)隧道 その2 | だいごほりきり | 菊池市道 | |||||
熊本県菊池市−山鹿市(菊鹿町) | |||||||
延長 | 108.0m | ||||||
幅員 | 2.70m | ||||||
竣工 | 1916年 | ||||||
崩落部分を過ぎると再び切り石巻き部分となる。 崩落箇所を挟んで前後が切石巻になっているということになる。 確かに堀切地区側の入口付近と比較して小規模な崩落も多くなっているようだ。 |
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区間を抜けて振り返って写真を撮っていると何か違和感がある。 で、上を見上げてみる。天井がない。夕方で薄暗かったためすぐには気がつかなかったのだが、天井が空まで崩落している。この崩落はずいぶん前のことだろう。斜面には多くの木や竹が生えて空を覆っている。 |
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切石巻き部分もポータルっぽく仕上がっているが、実際の隧道出口ではない。隧道出口はもう10mほど先である。 出口から振り返ってみる。切石の断面も見て取れる美しい光景である。中間部の崩落がなければもっと美しい隧道だったであろう。 |
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堀切地区まで戻った後に地元の方をつかまえてお話を伺うことができた。 第五隧道がちょうど菊池市と山鹿市の中間に当たっているため、復旧の調整が遅れているそうだ。暫くはだめだろうとおっしゃっていた。 また,「いつ頃で来たものかご存じですか?」という質問に対しては、山鹿側の出口の壁に出来た年や出資者などの名前が刻まれているという。 |
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再び、第五隧道山鹿側出口。泥で汚れているうえかなり薄れてしまってはいるが、確かに文字が刻まれている。 指でなぞりながら読んでみたところ、「隧道修築」「昭和六年」という文字が読み取れた。 ということは、竣工当時素掘り隧道だったものを昭和六年に切石で一部巻き立て改修したと読める。おそらくは、山鹿側の青天井崩落もそのときのものではないだろうか。 |
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