戸倉隧道  とくら 旧国道29号
鳥取県八頭郡若桜町−兵庫県宍粟市
延長 742.0m  
幅員 5.50m  
竣工 1955年  
連続カープがうねる戸倉峠に建設されている旧隧道。現在は倍以上の延長を持つ新戸倉トンネルによりカーブの多い峠区間は解消された。廃止は1995年。

兵庫県側は木材の搬出基地になっている。また,鳥取県側は広い駐車スペースがあり,かつては峠越えの車が一休みしていたのだろう。
兵庫県側,鳥取県側とも新トンネルのすぐ手前から旧道が分かれている。

現道から分かれてすぐに旧道は小さなカーブを繰り返すようになりそれまでの比較的快適な線形から状況は一変する。
旧道は半分が土砂で埋められ,一車線分だけが残されている。

途中から切り出された材木が道端に積まれており,林業基地となっているようだ。
隧道は金網で閉鎖されて入れなくなっている。また,入り口周辺も埋め戻されたのか,藪がはびこるようになってしまっている。
ここは,791mと中国地方の旧一級国道としてはもっとも標高が高かった。(国道で最も高いのは488号の吉和−匹見境ではないか。)
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