広瀬隧道 |
ひろせ |
新見市道 |
岡山県新見市 |
延長 |
34.0m |
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幅員 |
2.00m |
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竣工 |
1924年 |
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昔の人が,ここにどうして,道を作ろうと思ったのかはわからない。広瀬地区から高梁川をわたる橋ができる前に作られたものだろうか。
広瀬地区と川合地区を結んでいるのだが,石灰岩の絶壁を穿って道が作られている。
この写真は,大正年間の川合橋からの風景で,当時はまだいかだ流しが行われていた。
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川合地区から入ってみる。
川合橋,薄れているが昭和11年竣工と読める。それ以前は,木橋がかかっていたようだ。
現在は,少し離れた場所に,新しい橋が架かっている。
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川沿いには,梅が咲いていたりして空も青く,気持ちがよさそうだが,
風が冷たく,強い。
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だけど,全面通行止め。その理由はすぐにわかる。 |
ちょっとだけ入ってみると,すぐに崖にぶつかり,橋がかけられている。
落石で,手すりが変形しているのがわかる。
この橋も,鉄板を渡したものなのだが,一部は腐食して穴が開くなど,
いつ踏み抜いてもおかしくない。やっぱり通行禁止である。 |
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橋の向こうは,岩を刳り貫いた半洞門になっていて,帝釈峡の一部を思い出す。
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その向こうは,落石防止の金網が張られた道となるが,
そのすそには,でっかい落石がいくつも。
金網自体も,落石のせいなのか,中に浮いている。
でも,何にもないよりはましでした。 |
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その先にあるのが,お目当ての広瀬隧道
完全に人道規格のごつごつしたいい意味で適当な隧道だ。 |
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天井は低く,私の身長(172cm)でも頭がつかえてしまう場所があった。 |
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トンネルの坑口もクラックが入っていたりして,いつ落ちてきてもおかしくなさそうだ。
全面崩壊ということはなかろうが,でっかい落石があっても驚けない。
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隧道を抜けるとすぐに広瀬地区の田んぼが広がり,ここまでは車道もついている。
もともと,高梁川沿いは,こんな険しい道であり,新見往来と言われるような道でも,川を避けて何度も急な坂道を登って山をこえて,迂回していたようだ。 |
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位置 |
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