四郎ヶ原トンネル 旧道  その2へ   四郎ヶ原トンネルへ
美祢方面から県道下関美祢線を走って川に突き出した小さな小山に突き当たる手前で現道の左右に旧道の跡らしきものが確認できる。
左手はポールで一部を制限されながらも車両通行は可能でトンネル手前の切通の法面上部を直線的に登っている。

黄色いセンターラインが引かれていることから,トンネルができる前の旧道として使われていたものであることは間違いないだろう。
一方,左手の旧道から現道をはさんで向側からはトンネルに向かって右手の小さな谷にそって同じく黄色いセンターラインが引かれた旧道と思われるものが伸びている。

いったいどちらが旧道なのだろうか。
まず,右手の旧道に入ってみる。両側から植生や倒木によって幅員が狭くなってはいるものの,元来がセンターラインが引かれるほどの幅員であるため,自動車での通行は可能。
しかし,100mほどで谷を渡ってカーブし,ガードレールによる通行止めが現れる。その奥は40-50年は経ったかというような杉の木が何本も道路上に横倒しになっている。さらに,薄暗くアスファルトの路面も植生でびっしりと覆われている。
割れて朽ち果てたカーブミラーの奥は,小さな谷になって山へ突き当たっているようで,これはもしかしたら旧隧道?という期待も抱かせるような地形であった。
が,残念!道はさらにカーブし現道の切通のほうへ曲がっていく。そして,再びガードレールによるバリケード。すなわち,現道トンネルの美祢側ポータルの直前へ出てきた。足元は,5mほどの深さの切り通しである。センターラインの残るアスファルト舗装もぷっつりと断ち切られた。
切り通しの向こう側には,入り口から左手に上っていったもうひとつの旧道の夏みかんガードレールが見え,おそらくはその旧道へとつながっていたのだろう。
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