四郎ヶ原トンネル 旧道 2  その1へ  四郎ヶ原トンネルへ
仕方がないので引き返して道路を横断し,反対側の旧道を登っていく。前述のようにこちらもセンターラインが引かれていることなどから,県道として通行されていた時期もあったのだろう。
国土地理院の地形図にもこの区間は直線で峠へ向かっているように描かれている。(閉鎖された旧道も地形図上にその痕跡がみられる。)
※トンネル工事中の迂回道路であった可能性もあるがよくはわからない。
両側から植生に侵食され,落ち葉も積もってはいるものの,普通に自動車を通している。特に,別需要があるほどの峠でもないが,たまには通る(物好きな)車もあるのだろうか。
峠には売れきった烏瓜が綺麗な朱色に光って残っていた。
旧道は小さなカーブをへて切り通しとなり,峠となって下っていく。市町境ではなかったため,特に廃標識等は見られない。
木が倒れてきていたり,落ち葉が溜まっているところ以外はアスファルトやセンターラインも綺麗に残っている。

道幅が広かったのと電柱の保守などで人が入ることもあるせいだろうか。通行に気を使うような箇所はない。
峠からは,南側坑口のすぐ傍へ下りてくる。傾斜は急で,高くはないものの川沿いの崖の上を通っているため,カーブとともに交通の難所であったことは間違いないだろう。

トンネルは歩道もついた明るく大きなものである。
台帳や国土地理院,マピオンの地図に載っていない理由は定かでない。(ゼンリンのweb地図には載っている。)

前出の国土地理院の地形図には川沿いに旧・旧・旧道らしき破線も見られるが,当日は気がつかなかった。おそらく完全に藪に埋もれているのだろう。
トンネルポータル脇に抜けている旧道を下から見る。
道路幅部分だけ杉の木が生えて(植えられて)いないことがわかる。

県道ファンのなるなるさんにいただいた平成5年1月1日発行の5万分の1地形図です。旧道との関係がわかりやすくなっています。ありがとうございました。大嶺支線も現役です。(1997.4.1廃止)
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