佐波山洞道 さばやま 一般国道262号
山口県山口市−防府市
延長 515.0m  
幅員 - m  
竣工 1887年  

明治20年に開通した当時は全国でも有数の長大道路トンネルであった。その後,改修を繰り返し,昭和48年には4車線化され,往時の面影はまったく残っていない。しかし,扁額がきちんと保存してある。

しかし,扁額はその存在を知ってから探して,5回目で漸く発見した。いろいろと問い合わせに迅速かつ的確に対応してくださったサンデー山口のスタッフの方々には感謝しています。

防府市街から山口方面へ向かうと四車線の立派な国道の脇に,旧道用地がところどころ残っている。

最終的に鯖山峠へ向かう旧道の入り口はガードレールで封鎖されている。

その先は,峠にある斎場へのルートとして大幅に改修されている。
右下に山口方向への隧道を望み,現道と平行するように旧道は一直線へ峠へ向かう。

峠のすぐ手前で,右へ分かれるのが旧萩往還として長州藩の城下町であった萩と三田尻の港を結んだ旧道だ。

萩往還といえば,鹿背洞道も萩往還のルート上にある。
改修された道を外れてすぐに峠に着く。

かつて明治天皇が諸国行幸の際に休憩したというところで,そうでなくても峠の茶屋などが開かれていたところだ。
峠には,1802年に建てられた「従是南佐波郡」「従是北吉敷郡」という郡界の石柱が立っている。

そして,道は急激に狭くなる。夏と春との違いを写真で見比べていただきたいが,夏でなくともここから先普通車にはお勧めできない道となる。


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位置

 
高速自動車国道 一般国道 都道府県道 市町村道その他 廃止隧道 建設中