木馬トンネル 2 |
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そのT字路で,登山道は左右に分かれ,その両側にかつて,寂地山から切り出された木材を運ぶための木馬(きうま)道であった隧道が穿たれている。馬がつくからといって馬で引っ張っていたわけではなく人力で引っ張っていたのである。
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本来なら,川沿いに引っ張って下ろすか,水量のあるところなら水で押し流すかしたのだろうが,ここは谷の出口に五竜の滝があるため,滝の上部をトラバースする形で木馬隧道を建設し,迂回して搬出したのだろうと思う。 |
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まず,T字路を右にとると木馬トンネル3号。3本ある木馬トンネルのうち最も長いトンネルで,高さ制限1.6mというだけあって気をつけないと本当に頭をぶつけてしまう。 |
内部は花崗岩の素掘りで直線なので明かりなどなくても気にならないが,ライトで照らしてみると「プラッシー」とか書かれた空き缶が転がっていたりする。(なぜ古いトンネルとか廃隧道の中には古い空き缶があるのだろうか。) |
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隧道を抜けると,滝の上部の穏やかな谷間へ出る。少し先に橋があり,左手の谷沿いに登っていく道が寂地山への登山道になる。右へは,竜ヶ岳といって眺めのよい岩峰を経由して登山口へ下ってゆく道が分かれている。 |
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