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仏坂隧道15 
反対側の出口を外から見たところです。同じ峠をトンネルでくぐっている高速道路の建設の際に法面には一面に吹きつけがされていて,隧道の入り口は草木に隠れて見えにくくなっています。

隧道の前はちょっとした広場になっています。高速道路工事のときに埋められたのでしょう。そんな中で,よく隧道が残ったものです。

仏坂隧道16 
高速道路のトンネル上部はフェンスで囲ってあるのですが,その出入り口にはなんと踏み跡が。

西日本高速会社の立ち入り防止柵や法面の点検などでここに来る人がいるのでしょう。きっと,こういった作業用に隧道が残されたのだろうと思います。だとすると,隧道は今も細々と現役を続けているということになります。

仏坂隧道17 
峠を下っていく道の跡です。何とか,平坦部が確認できました。

どこまで続いているものかわかりませんし,単独行で迷ってもいけないのであまり踏み込みませんでしたが,少なくとも入り口付近は何とか軽い藪こぎをしながら進めそうでした。機会があれば鎌か鉈を持って赤テープとともに,最初のほうの写真にある地点までたどり着けたらいいなあ。ただ,イノシシの生息地ですよ。(夏は勘弁!)

仏坂隧道18 
峠道を下っていくのは無理そうなので隧道を戻ります。

坑口の前には雑木が生えていてなかなかいい写真が取れなかったのですが,何とかこんなところで勘弁していただけないでしょうか。

仏坂隧道19 
写真だとなかなか表現が難しいのですが,かなりの上り坂になっているのがわかるでしょうか。馬車ではきついんじゃないかというくらいの勾配です。

隣の二本木峠が早期に大改修されたせいもあって,街道として隧道が使われることはさほど多くなかったものと思われます。

仏坂隧道20 
内部の写真をもう一枚。坂道でさらにカーブしています。

この隧道,工期が予定よりかかったこともあって建設予算をかなりオーバーしたそうで,そのために出資者であった地元有志のなかには田畑を売り払ってしまい,相当の苦労をされたという。それほど道路改修は重要な課題だったのでしょう。

仏坂隧道21 
再び崩落地点が見えてきました。

下がった(低くなった)位置から見上げているのでこうしてみると結構高さがあるように感じますね。

せっかくなので石を拾って帰ろうと思っていたのですが,すっかり忘れてしまっていました。黒くて割れやすくもろそうな石でした。

仏坂隧道22 
崩落地点から坑口方面を望みます。9月に訪問したときには入り口に堆積している土砂のぎりぎりまで水が溜まっており,ヘタレな私は進入をあきらめました。1月現在は普通の長靴があれば余裕ですし(靴下は厚手のものか二重履きをお勧めしますが)しもやけを気にしない人は短靴でも可能でしょう。泥だらけにはなりますが。

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