稲沢隧道(側沢洞道) いなざわ 町道
福島県東白川郡棚倉町
延長 29.0m  
幅員 2.40m
竣工  1888年
福島県東白川郡塙町の北部、狭い尾根を隔てて棚倉町と接する稲沢という谷がある。

その稲沢地区から町境の尾根を越えて国道118号へと抜ける明治隧道があるらしい。というよりも「稲沢」隧道が残っているというのならここしかないだろうという地点を地図上で当たりをつけてまずは稲沢側で聞き込み。
このあたりだろうかというところでちょうど山から出てきたきのこ狩りの男性に訊ねると、やはり男性が出てきた道の奥にトンネルがあるという。

しかし、藪になっていて近づけないとも。北側からなら藪も薄くて入りやすいだろうというので、案内していただくことに。

で、国道118号の上で男性が指差してくれたのがこの入口である。
が、一歩入ると足元が一面の深い草で覆われている。

手でかき分けるほどの藪ではないが、軽装のため先が思いやられるけれども、植林帯に入ると薄くなるだろうという期待で先へ進むことに。
植林帯に入ると道にはダブルトラックも刻まれて歩きやすい林道となる。

しかし、雨天時などには道が川になるものと思われ上流から流れてきたと思われる白い砂が溜まっている。
そして、軽トラの姿も。実は国道からの入口が50mほど北側にもう一本あって、そちらはよく使われていたのだ。
国道から500mほどで行く手を遮るように白っぽい崖が見えてくる。

どうも道に流れている白い砂はこの崖から流れてきているようだ。
最後のカーブを曲がると、稲沢隧道が登場。期待されたような完全素掘りではなくコンクリートで補強されているが、坑口はほとんど埋まりかけている。
棚倉町建設課によって通行止めの看板が立てられている。
反対側もかなり埋まっているが、貫通はしている。

中に水が溜まっていなければよいけれど。
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位置  
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