絵ノ島探索記(小那沙美島)  その3 その1  その2  その3  その4
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上陸地点からまずは,最も近い隧道へ向かう。仮称を3号隧道とさせていただく。

軽トラの廃車体の横を抜け,藪の奥にある隧道へ向かう。反対側がはっきり見えているが,入り口付近に比べて奥は狭くなっている。内壁,坑口ともに花崗岩そのままの素掘りである。

また,足元は砂地となっているが,満遍なく砂が溜まっていることから洞内の崩落や風化というよりも高潮の際に流れ込んだものではないだろうかと思われる。


▲3号隧道と廃車体

▲3号隧道南側坑口
▼内部は道路というより資材置き場?
▼途中から天井がある。
▼北西側出口
▼照明器具

延長はおよそ50m弱といったところだろうか,半ばあたりからは木製支保のうえに簡単な天井が張られており,竹(牡蠣筏用か?)が置かれている。

断面も途中から狭くなっている。最初は資材置き場用に建設されたかした壕を延長して隧道としたものなのだろうか。
また,かつては照明もあったようで電気設備がそのまま放置されている。


▲3号隧道北西側坑口

▲椅子が置いてある。
▼北西側坑口そばにある穴
▼穴の内部。砂で埋もれている。

3号隧道の反対側坑口。断面は明らかに入り口(南側)より狭くなっている。

3号隧道北側坑門の西寄りには,ゴミ焼却炉と思われるレンガ造り風の施設がある。また,コンクリート製の桟道となっている周遊道路(遊歩道)が設置されていたようだが,長期間放置されているためであろう,崩れて海へ帰っている部分も多い。

また,出口のすぐそばにはやっぱり横穴が開いている。しかし,5mほどで行き止まりだ。3号隧道の北側にも周遊道路は続いていたようだが,完全に崩落して消滅している。この先には4号隧道,5号隧道が続いているはずなのだが,当日は風と波がきつく危険も予想されたため探索は行わなかった。機会があれば日を改めてレポートしたい。

▼焼却炉の向こうの桟道は崩壊
▼煉瓦風の焼却炉
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